エオリア諸島の探索

イタリア本土には由緒ある都市や丘陵地帯、静かな街並みなど美しい場所がたくさんあります。でも、そんな恵まれたところで暮らしているイタリア人でさえ、街を離れて休暇に出たくなるときがあります。そんなとき、必ずといって言いほど休暇の行き先として挙がるのがエオリア諸島です。シチリア島の北方、ティレニア海に浮かぶ7つの島で、黒砂のビーチ、薄煙の立つ噴火口、砕けた岩が広がる海岸線がドラマチックな景観をつくりだしています。静かに考えごとをしたり、のんびりリラックスして過ごすのに最適。一緒にエオリア諸島を探索して、日常の喧騒から逃れてみませんか

パナレア島

富裕層のリゾートとして知られるパナレア島は、エオリア諸島で最も豪奢で、最も美しいとされる島です。島内のあちこちにある優雅なホテルやスタイリッシュなバーも魅力的ですが、一番の魅力は自然の美しさにあります。

黒みがかった金色の砂浜が広がるザマラビーチと美しい入り江カラ・ユンコ のすぐ先に、この島の宝ともいえる由緒ある魅力的なビーチ、カルカラがあります。硫黄色の岩石を伝わって噴気孔が蒸気を吹きだすことから、この島に暮らしていた古代の人々はここを黄泉の国の入り口だと信じていました。

サリーナ島

双子のように並んだ山が特徴のサリーナ島は、島々の中で最も緑が多く、エオリア諸島最高峰のフォッサ・デッレ・フェルチ山を有しています。森林や野の花、ぶどう畑が沿岸の断崖に向かって溢れ出す光景は、まるで別世界。 

サリーナ島の主要港であるサンタ・マリーナ・サリーナには、19世紀に建てられた家屋やお洒落なブティックが立ち並んでいます。でも、そのすぐ側のリネッラ地区には、この世のものとは思えないほど美しい黒砂のビーチが広がっています。チャンスがあれば、夕方にポラーラ地区を訪れてみましょう。1994年に公開された映画「イル・ポスティーノ」の舞台となったこの地から沈む夕日を望めば、夢のような時間を体験できるはずです。

ストロンボリ島

イタリアの名作ロマンスの世界をほんの少し味わいたい方はストロンボリ島へ。イングリッド・バーグマンが主演し、ロベルト・ロッセリーニが監督をつとめた映画「ストロンボリ/神の土地」の舞台となったことから、1950年代以降たくさんの観光客が訪れています。

 ストロンボリ島最大の観光アトラクションは火山です。活火山が海底から突き出た壮大な姿は、人々の心を魅了し、迫力のある見事なシルエットを形成しています。また美しいビーチもたくさんあります。中でもピシタの海岸沿いに連なる、溶岩で出来た大きな岩山に入り組んだ、黒砂の小さな入江は壮観。ストロンボリッキォの小島の素晴らしい眺めを楽しむこともできます。

リーパリ島

リーパリはエオリア諸島最大の島で、唯一大きな街がある島であることから、エオリア諸島の玄関口として知られています。街には城塞や花々で飾られた路地、マリーナ・コルタの美しい港があります。港のすぐそばには、絵のように美しいパステルカラーの建物が並び、その姿をきらめく水面に映し出しています。

 街を離れると、今度はこの島の自然の美しさに心を奪われます。穏やかな風が吹く壮大な海岸の風景は見る者に自然と一体化したような感覚を与え、岸から少し離れた沖に荒々しくそびえ立つ絶壁はとても印象的です。

ヴルカーノ島

絶え間なく薄煙を出し続ける火山、暖かい泥浴、海底の噴気孔から浮かぶ気泡。どれも有名なヴルカーノ島は、古代ローマ時代からその力強い美しさで、訪れる人を魅了してきました。

 北東部の海岸に高くそびえる、煙を上げている火山はヴルカーノ・デッラ・フォッサでこの島の一番の見どころです。この火山以外にも、島を歩けば驚くほど多様な光景に出会えます。ポルト・ディ・レヴァンテはにぎやかな海辺の街。ジェルソでは、火山のそばのビーチで泳ぐという信じられないような体験ができます。島の中心部はとても穏やかで、緑が生い茂り心地よい香りが漂う庭園からは、鳥の甘いさえずりも聞こえてきます。